【この時期に多いヒートショックの危険性と予防法】

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新所沢駅東口徒歩3分のさくら堂整骨院です。

冬が深まると、患者さんから「お風呂で立ち上がったらフラッとした」「朝トイレで急に冷えて体が固まった感じがした」といった相談が増えてきます。このような症状の背景には、寒暖差が大きい季節に発生しやすいヒートショックが関わっていることがあります。特に高齢者や血圧の変動が大きい方はリスクが高く、命に関わることもあるため、当院としてもしっかり情報をお伝えしておきたいと考えています。

ヒートショックとは、急激な温度差によって血圧が大きく上下し、心臓や血管に強い負担がかかる状態を指します。冬の住宅環境では「リビングは暖かいのに脱衣所や浴室は冷えている」という状況が多く、温度差が10度以上あるとリスクは一気に高まります。暖かい部屋から寒い場所へ移動するだけでも血圧が急上昇し、さらに熱いお湯に入った瞬間に急低下することで失神、脳出血、心筋梗塞などにつながることがあります。

ヒートショックが多いのは、やはり入浴時が圧倒的です。特に夜の入浴は身体が冷えきっているため、寒い脱衣所で血圧が一度上がり、熱い湯船で急激に下がるという、身体にとって非常に負担の大きい流れが生まれます。高齢者の場合、本人が自覚しにくく、浴槽内で意識を失ってしまうケースも珍しくありません。

ヒートショックの危険性を理解していただくため、主なリスクサインをまとめてみます。

・寒い場所から暖かい場所へ移動すると動悸がする

・入浴中に立ちくらみを感じることがある

・冬になると血圧が高くなる

・入浴時に肩まで長時間浸かる習慣がある

・脱衣所やトイレが冷えている

これらに該当する方は、特に注意が必要です。

次に、患者さんにお伝えしている予防法をご紹介します。

・脱衣所や浴室を暖房器具で温めておく

・お湯の温度は41度以下、入浴は10分以内を目安にする

・浴槽に入る前にかけ湯をして体を慣らす

・入浴前に血圧を測り、いつもより高い日は無理をしない

・飲酒後の入浴を避ける

・家族がいる場合は「今から入る」と声をかける

これらは日常の中でできる簡単な対策ですが、実行していただくことでヒートショックの発生リスクを大きく下げることができます。

当院では、冬のヒートショックによる転倒や打撲、腰部の筋緊張悪化などを実際に多く診ています。とくにお風呂場での転倒は床が硬いぶんダメージが強く、骨折や強い捻挫につながることもあります。ヒートショックは「血圧」だけの問題のように感じられますが、その後の転倒リスクを含めると非常に重要なテーマだと考えています。

冬場は体温調節も難しく、筋肉や関節も冷えによって硬くなりやすいため、普段以上にケアが必要です。当院では、筋肉の張りを和らげる施術や血流改善を目的としたアプローチも行っており、冬場の身体トラブル予防に役立ちます。また、ご来院時にはご自宅の環境に合わせたヒートショック予防アドバイスもお伝えしています。

寒暖差が大きいこの季節、ヒートショックは誰にでも起こり得るリスクです。ご自身だけでなく、ご家族、特に高齢の方がいるご家庭では意識して対策を取っていただきたいと思います。今年の冬も安心して過ごせるよう、少しでも不安があればお気軽に当院までご相談ください。

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